専門家こんにちは！

SOLANAのイノウエです！

今回は、ステラトリートメントがどれだけ優秀なのかを詳しくお伝えしますね！

■ 概要

ステラトリートメントは、

低分子活性ケラチン・セラック・ジマレイン酸・マレイン酸・アミノ変性シリコーン

を段階的に処理することで、

● 毛髪内部補強（軽還元・疑似架橋）

● 表面フィルム形成（疎水化・耐湿コントロール）

● 熱定着による質感安定化

を同時に達成する、

マルチレイヤー式ハイブリッド補修システム である。

一般的な「単剤式トリートメント」と異なり、

pHコントロール　分子量制御　親水/疎水バランス・熱反応を計算している点が特徴。

■ 工程別 科学的メカニズム詳細

① 低分子活性ケラチン × アルカリ性溶剤

（内部浸透 → 疎水間結合の再構築の土台）

低分子活性ケラチン（約200〜800Da）は、従来の加水分解ケラチンとは異なり

• システイン保持量が多い
• 部分的に反応基が露出
• 毛髪内部のS-S領域に“疑似結合”しやすい

という特性を持つ。

アルカリ環境（pH8.5〜9.5）にすることで、

1. 毛髪のアルカリ膨潤によるキューティクル開口
2. CMCの緩解 → 低分子の内部移動量増加
3. ケラチン同士の疎水結合部位が露出

これにより、

活性ケラチンが 毛髪内部の空洞・損傷部に優先的に定着 する。

これはのちのジマレイン酸・マレイン酸による架橋強化の基礎となる。

② セラック × アルカリ性溶剤

（疎水性ポリマーの内部定着化）

セラックは本来、疎水性の高い天然樹脂で、分子量が大きいため内部に入りづらい。

しかし、アルカリ（特にアンモニア水系）で処理すると

• セラックが部分加水分解 → 粒子径が低下
• 親水化が一時的に上昇
• 毛髪内部への浸透量が増加

さらに、セラックは 熱硬化性ポリマー であるため、

後工程のアイロン処理により結晶化し、内部・外部両方で均一なフィルムを形成する。

これがステラ特有の

耐湿性・ツヤの高さ・持続性

を作る大きな要因となる。

③ ジマレイン酸 × 酸性溶剤

（部分架橋・究極の内部安定化）

ジマレイン酸はpH3〜4で高い反応性を持ち、

ケラチンのアミノ基（Lys など）や、

活性ケラチンに含まれる反応残基と イオン結合または水素結合 を形成する。

• アルカリ処理で膨潤した髪 → 酸で収束
• ケラチンが内部でタイトに定着
• 内部の緩んだ疎水結合を補強

つまり、この工程は

「内部のバインディング（結合補強）を最も強く作るパート」

に当たる。

④ 水洗後 → 高濃度マレイン酸

（二重の架橋補強：ジマレ × マレ）

マレイン酸はジカルボン酸として、

毛髪内のシスティン残基やアミノ基に高親和性 を持つ。

ジマレイン酸との違いは、

• ジマレ：内部に網目構造を作る“広域架橋”
• マレイン：局所的にS-S結合周辺を安定化する“局所架橋”

この二つを連続で行うことで、

補修の持続性が1.5〜2倍まで伸びる。

特にブリーチ毛やハイダメージ毛で差が出る。

⑤ セラック × アミノ変性シリコーン（ドライ前）

（外部構造の最強仕上げ）

この組み合わせがステラの質感を決定づける。

● セラック

• 疎水性フィルム
• 熱硬化で耐久性上昇
• ツヤの反射率UP

● アミノ変性シリコーン

• 正電荷（+）によりダメージ部に選択吸着
• 手触り改善
• 表面の滑り・均一化
• 熱反応でよりコーティングが強固に

疎水 × 熱反応 × 静電吸着

という三要素が揃い、

表面処理としては業界トップクラスの安定性が得られる。

⑥ 160℃アイロン処理

（熱定着最終工程・キューティクル再整形）

160℃は

• ケラチンの熱変性を最小限
• セラックの熱硬化反応に最適
• シリコーンの流動性UP → 均一化
• キューティクルの熱変形が最も安定する温度帯

「熱硬化 → フィルム固定 → 光沢層の整列」

が同時に進行し、

ステラ独特のガラス光沢 が生まれる。

180℃以上にすると

逆にケラチンの変性やセラックの脆化が起こるため、160℃は理想設定と言える。

■ ステラトリートメントの総合科学評価

◆ 内部補強：★★★★★（5/5）

低分子活性ケラチン × ジマレ × マレ の三段重ねは業界でもトップ。

◆ 表面補強：★★★★★（5/5）

セラックとアミノ変性シリコーンのダブルフィルムは理論上も最強。

◆ 持続性：★★★★☆（4.5/5）

平均4〜6週間。内部補強の多層構造のため長持ち。

◆ クセ・広がりの抑制：★★★★★

疎水フィルム × 架橋補強により湿度変動に強い。

■ 専門家視点での総括

ステラトリートメントは、

髪質改善トリートメントの中でも“科学的根拠の密度”が極めて高い処方 であり、

市場にある「なんちゃって髪質改善」とは完全に別カテゴリー。

特に、

• アルカリ → アルカリ → 酸
• 低分子ケラチン → セラック → 架橋酸 → セラック → 熱
• 内部補強と外部補強を完全分離し、かつ相互強化させる構造

という処理設計は、

美容科学者も納得するレベルの高度な構成 である。という最高レベルのトリートメントなんです！

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