ヘアケアに糖が良いって本当?成分表からわかる糖の種類と毛髪への専門的な効果をSOLANAのイノウエが徹底解説!

ヘアケア成分に含まれる「糖」が髪に良いことをご存じでしょうか?

糖と聞くと砂糖や甘い食べ物をイメージすると思いますが、実はシャンプーやトリートメントにも、保湿や毛髪の質感を整える目的で様々な糖類が配合されています。

今回は、成分表での見分け方から、糖が髪に与える効果まで専門的に解説します!

1. そもそもヘアケアに使われる糖とは?

糖は化学的には糖質に分類され、分子の大きさや構造によって種類が分かれます。

代表的なのは次の成分です。

【単糖類】
・グルコース(ブドウ糖)
・フルクトース(果糖)
・ガラクトース

【二糖類】
・スクロース(ショ糖)
・マルトース(麦芽糖)
・トレハロース
・ラクトース(乳糖)

【糖アルコール】
・ソルビトール
・キシリトール
・マンニトール
・マルチトール
・エリスリトール

糖アルコールは糖を還元して作られる成分で、厳密には糖類とは異なりますが、保湿成分としてヘアケアに利用されています。

また、成分表にある加水分解水添デンプンも注目したい成分です。複数の糖アルコールなどを含む混合物で、保湿だけでなく皮膜形成や質感調整にも利用されます。

2. なぜ糖は髪に水分を保持させることができるの?

糖の大きな特徴は、分子内に複数の水酸基(OH基)を持っていることです。

この水酸基は水分子と水素結合を形成する性質があります。

簡単に説明すると、糖の分子は水となじみやすく、水分を抱え込むような性質を持っているということです。

髪の毛はケラチンというタンパク質で構成されており、毛髪内部には水分が存在しています。

乾燥や薬剤によるダメージによって毛髪の状態が変化すると、水分の保持や質感にも影響します。

そこで糖類や糖アルコールを配合することで、水分を保持しやすい環境を作り、乾燥によるパサつきやゴワつきを抑える効果が期待できます。

ただし、糖が髪内部の水分を完全に閉じ込めるわけではありません。水分との親和性を利用した保湿作用であり、配合量や他の成分との組み合わせも重要です。

3. 糖の種類によって髪への働きは違う!

例えば、ソルビトールは吸湿性を持ち、しっとり感や柔軟性を与える保湿成分です。

トレハロースはグルコースが2つ結合した二糖類で、非還元性という特徴を持ちます。水分保持に加え、乾燥環境からタンパク質などを保護する性質が研究されています。

実際に、トレハロースを使用した毛束にアイロンでストレートを作る研究では、高湿度環境でもストレートスタイルを維持しやすくなる結果が報告されています。

これは、加熱によって形成される糖のガラス状構造が水分の取り込みを調整し、毛髪の物性変化を抑えるためと考えられています。

また、キシリトールやマルチトールなども保湿成分として使用されます。

同じ糖アルコールでも、分子構造によって保湿性やベタつき、仕上がりの感触には違いがあります。

つまり、糖という大きな分類だけで判断するのではなく、どの糖を使用しているかが重要なんです。

4. 糖は毛髪のダメージを修復するの?

ここは間違えやすいポイントです。

糖は髪の保湿や柔軟性、表面の質感を整えることには役立ちますが、失われたケラチンを補充したり、切断された毛髪内部の結合を再生したりする成分ではありません。

毛髪補修を目的としたケラチンやCMC系成分などとは役割が異なります。

また、糖の配合量が多ければ必ず良いわけでもありません。湿度や処方によってはベタつきや重さにつながる場合もあります。

5. SOLANAのイノウエが考える糖を使ったヘアケア

僕がヘアケア成分を見るときに大切にしているのは、成分の名前や配合数ではなく、その成分が髪に何をしてくれるのかということです。

保湿、柔軟性、内部補修、表面の保護は、それぞれ違う働きです。

縮毛矯正やカラーでダメージを受けた髪には、単純に保湿するだけでなく、髪の状態に合わせて必要な成分を組み合わせることが大切です。

糖もその選択肢の一つです。

 

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